許認可を取って終わりですか?申請後こそ大事な「お金と会社を守る」経営伴走支援の話
はじめに:許可が取れても不安が消えない社長たちへ
建設業許可でも、産業廃棄物収集運搬業の許可でも、民泊(住宅宿泊事業)の届出でも。時間と手間をかけてようやく許可が下りたとき、多くの社長さんは本当にホッとされます。
特に、中小企業・個人事業主の方からは、「これで堂々と営業できますね」という安堵の声をよくお聞きします。
一方で、許可証が手元に届いてひと安心した翌日くらいから、こんな気持ちも顔を出しやすいです。
- 許可は取れたけど、これからどうやって安定して稼いでいけばいいんだろう
- 売上は増やしたい。でも資金繰りとか数字の話は、正直ちょっと苦手…
- 銀行から電話が来ると、なんとなくソワソワしてしまう
許認可の手続きは、たしかに大きな一歩です。ただ、事業の本番はそのあと、日々の経営が始まってからだと思います。
この記事では、特に茨城県内で建設業・産廃業・民泊事業などを営む社長さんをイメージしながら、
許認可だけで終わらせず、「お金」と「会社」を守りながら続けていくための「経営の伴走支援」とは何か
というテーマを、行政書士×中小企業診断士という立場から分かりやすくお伝えしていきます。
「許認可業務」と「経営の伴走支援」は何が違うのか
書類作成・手続きのゴールと限界
一般的にイメージされる「行政書士の仕事」は、
- 許認可申請の書類を作成する
- 行政庁(茨城県や水戸市など)とやり取りをする
- 期限までにきちんと手続きを完了させる
といった部分だと思います。
これは間違いなく、事業を始めるための「入場券」を手に入れる仕事です。入場券がなければ、そもそも試合(ビジネス)のフィールドに立つことができません。
ただ一方で、入場券だけでは試合には勝てません。どんなに立派な許可証があっても、
- どんな仕事を、どの条件で受けるか
- いくらで受ければ、ちゃんと会社にお金が残るのか
- 将来に向けて、どんな準備をしておくべきか
といった「戦術」や「作戦」の部分までは、書類だけではカバーしきれないのが現実だと思います。
数字と現場に寄り添う「伴走」のゴール
そこで出てくるのが、「経営の伴走支援」という考え方です。
伴走支援では、
- 決算書や試算表などの「数字」を一緒に眺める
- 現場のやり方や仕事の流れをヒアリングする
- 社長が頭の中でモヤモヤ考えていることを、言葉にして整理する
といったプロセスを通じて、
「この会社が、これからも倒れずに、ちゃんと利益とお金を残しながら続いていくためには、何をしていくべきか」
を一緒に考えていきます。
許認可という「入場券」の話と、数字や現場という「戦術」の話。この両方をつなげて支援できるのが、行政書士×中小企業診断士による伴走支援の大きな特徴です。
許認可取得後によくあるつまずきパターン
では、実際にはどんなところでつまずきやすいのでしょうか。茨城県内の事業者さんを拝見していても、次の3つはとても多い印象です。
売上は伸びたのに、なぜかお金が残らない(ドンブリ勘定の罠)
ありがたいことに仕事の依頼は増えている。売上も去年より明らかに多い。それなのに、なぜか銀行口座の残高はあまり増えない。
特に、建設業・土木業・とび土工・産廃業・運送業などでは、いわゆる「ドンブリ勘定」になりやすいと言われます。
- 1件ごとの現場ごとの利益が把握できていない
- 外注費や材料費が「なんとなく」で決まっている
- 手間のわりに利益が薄い仕事を、無意識にたくさん受けている
こうした事情が重なると、「忙しいのにお金が残らない状態」になってしまいます。
ここは、少しだけ数字の見方を身につけるだけでも、見える景色が大きく変わるポイントです。
資金繰りが常にギリギリになる
次に多いのが、資金繰りの悩みです。
- 「来月の支払い、大丈夫かな…」
- 「税金や社会保険料の支払いが重なると、毎回ヒヤヒヤする」
税理士さんは心強いパートナーですが、どうしても「申告や決算のタイミング」に話が集中しがちです。そのあいだの細かな資金繰りの悩みは、
「誰に相談したらいいんだろう?」
と宙に浮いてしまうケースも少なくありません。
特に、水戸やひたちなかのような地域では、銀行・信金・信組など、複数の金融機関とお付き合いされている社長も多いため、ますます話が複雑になりがちです。
このようなときに、許認可や融資の現場感を持った人間が、数字を一緒に見ながら資金繰りの流れを整理していくことには、大きな意味があると感じます。
人と仕組みが追いつかず、社長がパンクしそうになる
売上が増えると、うれしい反面、
- 社長が現場・営業・経理・役所対応、すべてを抱えている
- 社員やパートさんに仕事を任せきれず、結局、毎日夜遅くまで自分が対応してしまう
という状態にもなりやすいです。
この状態を放置すると、
「許可はあるのに、運営が追いつかず廃業」
という、とてももったいない結果につながりかねません。
だからこそ、「人」と「仕組み」の観点も含めて、早めに整理していく相手が必要になってくると感じます。
伴走支援で一緒に見ていく3つのポイント
では、具体的にどんなことを一緒に見ていくのか。ポイントを3つにまとめてお伝えします。
「数字」:売上・粗利・キャッシュフローを“スマホでパッと”つかむ
難しい会計用語や決算書の細部を、全部覚える必要はありません。まずは、次の3つがスマホでパッと見て分かる状態を目指します。
- 売上:どの仕事・どのお客様から、どれくらい入ってきているか
- 粗利:材料費・外注費を引いた「本当に残る分」はどれくらいか
- キャッシュフロー:お金の出入りのタイミングはどうなっているか
ここがざっくり見えるようになるだけで、
- 「この仕事は受けるべきか、条件交渉すべきか」
- 「値上げをお願いするかどうか」
- 「いつ・いくらなら投資しても安全か」
といった判断が、とてもラクになります。
特に、地域密着型の仕事をしている会社さんの場合、一件一件の取引先との関係性が深い分、値付けや条件の見直しは慎重になります。だからこそ、事前に数字でイメージを掴んでおくことが大きな助けになります。
「現場」:業務フロー・ムダ・リスクを一緒に見直す
数字は、現場の動きと切り離せません。
- 受注〜見積〜契約〜施工(または業務)〜請求〜入金までの流れ
- 誰が、どのタイミングで、何をしているか
- 手作業や二度手間になっているポイント、ミスが起きやすい箇所
こうした「業務フロー」を一緒に棚卸ししていくことで、
- 社長でなくてもできる仕事を切り分ける
- ミスを減らすチェックポイントを作る
- 将来、ITツールに置き換えられそうな部分を見つける
といった改善のタネが見えてきます。
「将来」:次の一手・投資・人づくりを一緒に考える
もう一つ大事なのが、「少し先の未来」の話です。
- この事業を3年後・5年後に、どの規模で続けていきたいか
- 新しいサービスや市場(例:民泊・簡易宿所・新しい工種)にチャレンジしたいか
- 人材採用や育成をどう考えるか
社長お一人で考えていると、どうしても堂々巡りになりがちです。
第三者と一緒に話をしながら、
- 「今はここまでで十分ですね」
- 「ここは、もう一歩踏み込んでみましょう」
といった形で、現実的に踏み出せる一歩を決めていくことが、伴走支援の大きな役割だと考えています。
行政書士×中小企業診断士だからこそできる支援
ここで少しだけ、専門分野の話をさせてください。
許可・更新・変更手続と日々の経営相談を連動させる
建設業許可や産業廃棄物収集運搬業の許可などは、
- 更新のたびに決算書や体制の確認が必要になる
- 変更届を出すときに、組織や役員の動きが見えてくる
といった特徴があります。
つまり、許認可の手続きそのものが「経営の定期健診」のタイミングになりやすいということです。
茨城県の建設業許可や産廃許可でも、決算変更届・更新申請のたびに数字や体制を確認しますので、
- 「この数字の動き、少し気になりますね」
- 「最近の工事の取り方を、少し見直してみませんか」
といったお話を、書類の中身とセットでできるのが強みだと感じています。
金融機関や他士業との橋渡し役として動く
事業を続けていくうえで欠かせないのが、
- 金融機関との関係づくり
- 税理士・社労士・司法書士など、他士業との連携
です。
銀行は、ざっくり言うと「コンプライアンス(許認可の状況)」と「事業計画・数字」の両方を気にします。
- 許可はちゃんと取れているか(建設業許可・産廃許可・民泊届出など)
- 過去の違反や更新漏れはないか
- 今後の売上・利益・返済計画は現実的か
これらを一人の専門家がまとめて説明できることは、融資審査や取引の場面で、とても大きな安心材料になります。
特に、水戸・ひたちなか・日立・鹿嶋など、地域の金融機関と長く付き合っていく前提の会社さんにとっては、
- 銀行との面談前に、資料や説明のポイントを一緒に整理する
- 必要に応じて、税理士・社労士など他士業の先生をご紹介し、チームで支える
といった「橋渡し役」がいることは、大きなプラスだと思います。
デジタルツールやIT活用まで含めた「整理役」になる
会計ソフト、請求書発行システム、勤怠管理、クラウドストレージ……。便利なITツールはたくさんありますが、
- 「どれを入れればいいのか分からない」
- 「IT導入補助金とか聞くけれど、自社に合うのかイメージが湧かない」
というご相談も増えています。
ITコーディネータの視点も活かしながら、
- いまの規模・体制に合った「最低限これだけ」のツール
- IT導入補助金なども視野に入れつつ、やりすぎず・ムダなく導入する方法
を一緒に考え、無理のないDXの進め方を整理する役割も担うことができます。
実際の伴走支援で変わった会社のモデルケース
ここからは、実在の企業が特定されないように内容を加工した「モデルケース」として、イメージしやすい事例をご紹介します。
建設業A社(茨城県内・モデルケース):ドンブリ勘定からの脱却で赤字工事がゼロに
- 茨城県内の建設業者A社(社員数10名程度)
- 建設業許可は数年前に取得済みで、売上は順調に増加
- しかし、なぜか手元にお金が残らない状態が続いていた
そこで、
- 現場ごとの売上・原価・粗利をざっくり把握
- 「利益が出ている工事」と「赤字ギリギリの工事」を見える化
- 条件の悪い仕事は、思い切って条件交渉またはお断り
というステップを一緒に踏んだ結果、
- 赤字工事がほぼゼロに
- 同じ売上規模でも、手元資金が着実に増えていく状態へ
という変化が見られました。
産廃業B社(茨城県内・モデルケース):許可更新のタイミングで融資を受け、設備投資に成功
- 産業廃棄物収集運搬業の許可を持つB社(県内広域で運搬)
- 更新のタイミングで、老朽化した車両や設備がボトルネックになっていた
そこで、
- 許可更新に必要な決算書・体制の確認とあわせて、今後の事業計画を整理
- 必要な設備更新の金額と、売上・利益へのインパクトを試算
- 金融機関に対して、許認可の状況+数字の両面から説明
という流れでサポートした結果、
- スムーズに融資が実行され、設備更新が実現
- 作業効率が上がり、トラブルリスクも減少
という成果につながりました。
こんな社長には特に「伴走支援」をおすすめしたい
すべての会社に同じ支援が必要というわけではありません。そのうえで、あえて申し上げるなら、次のような社長には特にフィットしやすいと感じています。
「なんとなく不安だけど、何から相談していいか分からない」方
- 決算書を見ても、正直ピンと来ない
- 毎月の数字を追いかける習慣がまだない
- とりあえず目の前の仕事で手一杯
という方こそ、一緒に話しながら整理していく価値が非常に大きいです。
売上はあるのに、利益とお金が残らない方
- 忙しいのに、なぜか手元にお金が残らない
- 「どこから手をつければいいのか」が分からない
そんな状況のときこそ、
「どの仕事が会社を支えていて、どの仕事が会社を疲弊させているのか」
を一緒に見ていくことで、少しずつ改善の方向性が見えてきます。
「次の一手」が決めきれずに迷っている方
- 人を増やすべきか、設備投資をすべきか
- 新しい事業に踏み出すべきか、いまの事業を深掘りすべきか
社長お一人で悩んでいると、結論が出ずに時間だけが経ってしまいがちです。
第三者として一緒にシミュレーションし、メリット・デメリットを整理することで、納得感のある判断をお手伝いします。
つむぎ行政書士事務所の伴走支援イメージ(茨城エリアの方向け)
最後に、当事務所での支援のイメージを簡単にご紹介します。
ご相談の流れ(初回相談〜継続支援)
- 初回ご相談(60〜90分)
現状の悩みや不安をヒアリングし、決算書や試算表などがあれば一緒に確認します。そのうえで、「今いちばん優先したいこと」を一つ決めます。 - 短期の整理フェーズ(1〜3か月)
数字・現場・将来の3つの観点で現状を見える化し、簡単なアクションプランを一緒に作成します。 - 継続的な伴走フェーズ
月1回〜隔月程度のミーティングを行い、許認可の更新・変更のタイミングとも連動して見直していきます。
水戸市を中心に、ひたちなか市・那珂市・東海村・日立市・笠間市・つくば市など、茨城県内であればオンラインと組み合わせながら柔軟に対応いたします。
料金の考え方と「元は取れるのか」という不安への答え
料金については、
- スポット相談(単発)
- 一定期間の伴走支援(3か月〜半年など)
といった形で、事前に分かりやすくご案内いたします。
「相談して、元は取れるのか?」という疑問については、「売上アップ」だけがリターンではないと考えています。
- 赤字受注や、割に合わない仕事を減らせる
- 回収できない売掛金や、ムダな投資を避けられる
- 法令違反や許可取消しといった、致命的なリスクを避けられる
こうした「見えない損失を防ぐこと」も、立派なリターンです。
まずは小さく試してみていただき、そのうえで継続するかどうかを一緒に考えていくスタンスですので、無理なご提案はいたしません。
よくあるご相談テーマ
- 許認可を取ったあと、どうやって売上を伸ばしていくか
- 人を採用すべきかどうか、判断に迷っている
- 銀行との付き合い方や、融資の相談の仕方が分からない
- 補助金を使うべきかどうか、冷静に考えたい
- ITツールを入れたいが、何から手をつけていいか分からない
もし似たようなお悩みがあれば、きっとお役に立てる部分があると思います。
おわりに:一人で抱え込まなくて大丈夫です
経営の悩みは、とかく社長お一人の頭の中に溜まりがちです。誰にも言えず、夜中にふと目が覚めてしまう――。茨城の社長さんからも、そんなお話をよく伺います。
本来、社長は「全部を一人で抱え込まなければいけない存在」ではないはずです。
- 数字を見る人
- 現場を整える人
- 将来の方向性を一緒に考える人
そうした役割を、外部の専門家も含めてうまく分担していくことが、会社を守るうえでも大切だと感じています。
もし、
「許可は取れたけれど、この先のことがなんとなく不安だ」
というお気持ちが少しでもあれば、まずは雑談レベルのご相談からでまったく構いません。
「まだ何をお願いするか決まっていない」状態で大丈夫です。そのモヤモヤの段階でお声がけいただいた方が、打てる手はたくさん残っています。
茨城で事業を続けていくうえで、一緒に、無理のないやり方を探していけましたらうれしいです。
お問い合わせのご案内
まずは、今感じている不安やモヤモヤを一度言葉にしてみませんか?
つむぎ行政書士事務所(茨城県水戸市)では、
- 許認可のご相談
- 経営や資金繰りの不安
- 今後の方向性についてのご相談
をまとめてお伺いする初回相談を承っています。
「まだ具体的に何をお願いするか決まっていない」という段階でも大丈夫です。まずはお気軽に、お問い合わせフォームまたはお電話からご連絡ください。
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ご相談は、どんな段階でも大丈夫です。
「手続きの流れを知りたい」「自分のケースで進められるか確認したい」「期限までに間に合うかだけ聞きたい」といった内容だけでもお気軽にお知らせください。
つむぎ行政書士事務所では、茨城県全域(水戸市・ひたちなか市・県央エリアを中心に、つくば・土浦など県南エリア、日立など県北エリアも含めて対応)で、建設業許可・産業廃棄物収集運搬業許可などの許認可申請、創業支援、補助金・経営相談をお手伝いしています。
内容をうかがった上で、「対応可能か」「どのように進めるか」「おおまかな費用感」をご案内いたします。
この時点では正式なご依頼(契約)にはなりませんのでご安心ください。
初回のご相談は無料です。

