一人親方の“生存戦略”としての建設業許可――甘い見通しが命取りになる前に


食えているうちに、準備はできているか?

「今は食えてるから大丈夫だろう」。そう考えて何年も無許可のまま現場に立ち続けている方へ――その“現状維持”が最大のリスクかもしれません。物価高、人手不足、法改正。変化はいつも、静かに、そして突然やってきます。無許可の一人親方に残された選択肢は、“縮小”か“撤退”だけ。
本記事では、建設業許可がなぜ経営上の“生存戦略”となるのかを、職人目線でわかりやすく解説します。


目次

無許可営業の“限界点”は突然やってくる

「次の現場、税込500万円超えるから許可がないと頼めないんだよ」
――この一言で、大きな仕事のチャンスは目の前から消えます。

建設業法では、請負金額が500万円(税込)を超える工事は許可業者でなければ受注できません
つまり、いくら技術力があっても、制度の壁に阻まれ“稼げるゾーン”には入れないのです。

  • 材料費高騰でも価格転嫁できない
  • 融資を断られ仕入れは現金オンリー
  • 下請けとしての交渉力もなく、支払い遅延や追加工事の泣き寝入り…

制度の外にいることで、あらゆるリスクを一人で背負わされる立場になるのが無許可の現実です。
見て見ぬふりをしてきた“壁”は、ある日突然あなたの成長を止めに来ます。


許可取得で広がる3つのレバレッジ

許可を取るだけで、経営の選択肢は劇的に広がります。その理由は、次の3つのレバレッジ(てこ)効果にあります。

① 受注単価が上がる

  • 許可が必要な工事(500万円超)の発注枠に入れる
  • 月2件の中規模案件で年商+1,000万円も現実的
  • 見積書に許可番号を載せるだけで信用が増し、単価を維持しやすくなる

② 融資が通りやすくなる

  • 金融機関は許可を「与信情報」として評価
  • 同じ決算内容でも、許可あり=計画性がある事業者と見なされやすい
  • 金利優遇や借入枠の拡大も期待でき、資金繰りが安定する

③ 粗利率が改善する

  • 値引き圧力が減り、追加工事やキャンセル料も通りやすくなる
  • 資金に余裕が出れば、安い時にまとめて仕入れができ原価も抑制

許可は「稼ぐ力」そのものを底上げする経営ツールなのです。


許可取得は“思っているより簡単”で“思っているより効果的”

「手続きが面倒そう…」「今さら難しいのでは…」と思っている方へ。
結論:あなたが思っているより、ハードルは低く、効果は大きいです。

  • 【必要書類】10年の実務経験があればOK。資格がなくても申請可能
  • 【申請費用】約20~30万円(行政書士に依頼した場合)
  • 【期間】書類準備に2~3週間+審査30~45日ほど

行政書士に頼めば、現場に出ながら手続きはすべて丸投げできます
そして、その初期費用は、たった1件の中規模案件を取るだけで回収可能です。


許可を取らない“機会損失”の方が、よほど大きい

  • 公共工事、補助金、低利融資、法人との取引…
  • すべて「許可あり」が前提になる時代がすぐそこに来ています。

法改正で許可基準が厳しくなれば、“取りたくても取れない”未来が来る可能性も。
今動かなければ、次の制度変更に取り残される危険すらあるのです。

「費用が心配だから、今は見送る」ではなく、
「この費用をかけないと、いつまでたっても未来が選べない」

という発想に切り替える必要があります。


【実例】許可取得で年商が倍増した一人親方の話

つくば市で塗装工事業を営むAさん(42歳)は、年商1,800万円で頭打ち状態。
材料費の高騰や人件費負担に苦しみ、将来の展望も見えなくなっていました。

▶ 行動

  • 行政書士に依頼し建設業許可を取得(報酬含めて約25万円)
  • 同時に金融機関へ融資を申請 → 許可を後押しに500万円調達成功

▶ 結果

  • 許可取得から半年で、元請けから600万円規模の案件を月1件ペースで受注
  • HPや名刺に番号を載せたことで「ちゃんとした会社」として紹介が増加
  • 1年後には年商3,600万円、粗利率は17%に改善

“取ったから伸びた”ではなく、“取ったことで選ばれるようになった”という事実。
それこそが許可の真の価値です。


許可取得後にやるべき3つの仕組み化

① 許可番号の見える化

名刺・Web・チラシ・見積書に記載。
「この人はちゃんとしてる」と思わせる“第一印象の武器”になります。

② 決算書の提出ルーチン化

毎年の決算変更届をしっかり提出。これがないと許可が切れるだけでなく、金融機関の印象も大幅ダウン。信用の積み上げが重要です。

③ 安全管理体制の整備

労災保険やKY活動の記録、安全書類の標準化。
“安全に配慮できる事業者”として元請け評価が上がります。

これらを組み合わせてはじめて、許可が“紙切れ”で終わらず、売上と信用に変わる仕組みが完成します。


よくある質問(Q&A)

Q:個人事業主でも取れますか?
A:もちろん可能です。法人化は不要。実務経験と経営経験があれば申請可能です。

Q:資格がないのですが…
A:10年以上の実務経験があれば資格がなくても「専任技術者」として認められることがあります。

Q:何から始めればいい?
A:まずは自分が要件を満たしているか無料チェックを受けましょう。要件に合わせた準備期間を逆算できます。


まとめ:今日動くか、5年後に後悔するか

許可取得は、一人親方として生き残るための“分水嶺”です。

  • 無許可のまま、低単価・信用不足に苦しみ続けるか
  • 許可を武器に、選ばれる職人として未来を広げるか

どちらを選ぶかで、5年後の売上も働き方もまったく違ってきます。

許可を取るかどうか、ではなく――
“生き残れるかどうか”を真剣に考えるタイミングです。

ご案内

建設業許可の取得・更新・業種追加などでお困りではありませんか?
「手続きが複雑でわかりにくい」「更新期限が迫っている」「元請から許可番号を求められているのに準備が間に合わない」――そんなときは専門家にお任せください。

つむぎ行政書士事務所では、
茨城県全域(水戸・ひたちなか・那珂・笠間・つくば など)を対象に、建設業許可の新規申請・更新・業種追加・経審への対応まで一貫してサポートしています。

まずは現在の状況と期限だけお知らせください。
「対応できるか」「いつまでに何を準備すべきか」「おおまかな費用感」をお伝えいたします。
この時点では正式なご依頼にはなりませんのでご安心ください。
初回のご相談は無料です。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次