小規模事業者持続化補助金(第18回)時間がない人のための逆算スケジュール
小規模事業者持続化補助金の申請を検討されている事業者様、次のような悩みに直面していませんか?
- gBizIDプライムの発行が間に合わない
- JGrantsの初期設定でつまずいている
- 商工会・商工会議所の支援書類(様式4)の発行が間に合うか不安
特に今回(第18回)は、事業支援計画書(様式4)の発行締切が2025年11月18日(火)、申請受付の最終締切が2025年11月28日(金)と決まっています。この18日までに様式4を受け取れなければ、その時点で申請資格を失ってしまいます。
この記事では、限られた時間の中で“詰まり”を外す方法を、実務目線で解説します。
1. 緊急度チェック:今から間に合う?
まずは現在の状況をチェックしましょう。
【10月末時点】
- gBizID未取得(法人) → 厳しい(郵送・審査で1週間)
- gBizID未取得(個人) → 問題なし(即日取得可能)
- 事業計画未着手 → 要注意(商工会相談に時間が必要)
【11月10日時点】
- 様式4未着手 → 危険(商工会の発行締切11/18)
- gBizID審査中 → 要相談(発行遅延の可能性)
【11月15日以降】
- 様式4未取得 → 申請不可
2. 3つの”詰まり”ポイントと対策
申請で必ず発生する待ち時間は以下の3つ。すべて並行して進めることが成功の鍵です。
① gBizIDプライム取得(個人:即日、法人:1週間)
② 事業支援計画書(様式4)発行(商工会での審査)
③ JGrantsシステム設定(初期設定・権限付与)
どれか1つでも遅れると全体が止まります。
3. gBizIDプライム:確実に取得する手順
gBizIDプライムとは? 国の電子申請に必要なデジタル身分証明書。補助金申請には必須です。個人事業主はマイナンバーカードを利用して公式サイトから即日取得できますが、法人の場合は証明書類を郵送する必要があり時間が掛かります。
取得方法(申請者別)
【個人事業主】オンライン申請(推奨)
- マイナンバーカード + スマートフォンを用意
- GビズIDアプリをインストール
- 公式サイトからオンライン申請
- マイナンバーカードで本人確認
- 即日発行(審査完了後すぐに利用可能)
【法人】書類郵送申請
- 申請書ダウンロード(gBizID公式サイト)
- 必要書類の準備
- 登記事項証明書(3か月以内)+ 法務局発行の印鑑証明書
- 記入・押印(代表者印必須)
- 郵送提出
- 審査・発行(1週間程度)
絶対避けたい不備(書類申請の場合)
- 住所・法人名の表記ゆれ:登記簿と完全一致させる
- 添付書類の期限切れ:発行から3か月以内
- 印鑑証明書の種類間違い:法人は法務局発行が必要
- 押印忘れ:代表者印がないと差戻し
4. 事業支援計画書(様式4):最重要の締切
様式4とは?
商工会・商工会議所があらかじめ小規模事業者持続化補助金の事業計画書の内容を確認して「この事業計画は妥当」と証明する書類。これがないと申請資格を失います。
重要な日程
- 発行締切:2025年11月18日(火)
- 安全ライン:11月10日までにドラフト提示
- 商工会の面談予約:11月上旬には必須
よくある失敗パターン
【実際にありえる失敗例】
事例1:11月15日に商工会へ相談
→ 「事業計画が不十分」と指摘され修正が必要
→ 11月18日の締切に間に合わず申請断念
事例2:面談予約が取れない
→ 11月中旬は予約殺到で取れず
→ 発行日が締切を超過
対策:事業計画が8割完成したら即座に商工会へ相談
5. JGrantsの基本設定
JGrantsとは? 政府の補助金申請システムです。申請書類のアップロードなどの最終的な申請手続きはここで行います。
初期設定の流れ
- gBizIDでログイン
- 組織プロファイル設定
- 権限付与(代表者→実務担当者)
- ブラウザテスト(Google Chrome推奨)
事前テストが重要
- 仮ログインテスト:システム不具合の早期発見
- ファイル添付テスト:PDF容量・形式の確認
- 保存機能テスト:途中保存の動作確認
6. 申請書作成のポイント
事業計画書の構成
効果的な構成は以下の流れです:
- 現状分析:事業の課題を具体的に
- 解決策:補助事業の内容を明確に
- 実施体制:実現可能性を示す
- 期待効果:売上・利益の具体的数値
添付書類の準備
- 見積書:3社以上推奨
- カタログ・仕様書
- その他証憑類
重要:すべてPDF形式、1ファイル10MB以内
7. 提出前の最終確認
システム関連チェック
- PDF容量・形式は適切か
- 添付書類の漏れ・ページ抜けはないか
- 代表者アカウントで承認テスト完了
- 推奨ブラウザで動作確認済み
内容関連チェック
- 登記簿・様式4・入力情報の整合性
- 事業計画の論理構成
- 補助対象経費の適格性
- 見積書の妥当性
8. 締め切りギリギリに間に合わせるための逆算スケジュール(第18回)
10月末まで:
├ gBizID申請・郵送
├ 事業計画骨子作成
└ 見積依頼・取得
11月1日-10日:
├ 事業計画書完成
└ 商工会相談・面談
11月11日-18日:
├ 商工会での修正対応
└ 様式4発行【締切:11月18日】
11月19日-25日:
├ JGrants本格入力
├ 添付書類準備
└ 仮保存テスト
11月26日-27日:
├ 代表者承認テスト
└ 最終確認
11月28日(金):
└ 最終提出【午前中推奨】
9. 緊急時の判断基準
まだ間に合うケース
- 11月5日時点:gBizID取得済み、事業計画8割完成
- 11月15日時点:様式4取得済み、JGrants設定完了
厳しいが可能性があるケース
- 11月10日時点:すべて準備中だが、商工会のアポ取得済み
申請断念を検討すべきケース
- 11月15日時点:様式4未着手
- 11月20日時点:様式4未取得
無理な申請は時間の無駄です。次回(第19回)への準備に切り替えましょう。
10. まとめ:成功の3原則
- 様式4の締切(11月18日)が最重要
- この日を過ぎると申請資格を失う
- 商工会相談は11月10日までに
- 並行処理で時間を稼ぐ
- gBizID・様式4・JGrants設定を同時進行
- 待ち時間を他の作業に充てる
- システムトラブルを想定した余裕
- 最終提出は28日の午前中を目標
- 前日までに承認テスト完了
この3点を守れば、時間がない状況でも申請成功の可能性は十分にあります。
【次回予告】 申請が間に合わない場合の「第19回への準備戦略」や「JGrants入力の詳細マニュアル」は別記事で詳しく解説します。
終わりに
つむぎ行政書士事務所では、申請スケジュール設計や書類整理、JGrants操作のサポートを行っています。
採択そのものを保証することはできませんが、不備や遅延のリスクを最小化する伴走支援は可能です。
「期限に間に合うか不安」という方は、お気軽にご相談ください。
