建設業許可申請代行の「依頼料金が高くなる」パターンとは
導入部
建設業を営む経営者の方にとって、建設業許可申請は事業拡大に欠かせない大きな一歩です。しかし、実際に行政書士へ依頼してみると「思ったより高い」と感じることもあるでしょう。なぜなら、料金には基本報酬だけでなく、さまざまな加算要素が含まれるからです。
そこで本記事では、依頼料金が高くなる典型的なパターンを解説します。あらかじめ理解しておけば、適正な予算計画を立てやすくなり、さらに行政書士選びもスムーズになるでしょう。
まず理解したい「費用の内訳」
建設業許可申請の費用は大きく分けて3つあります。基本報酬・加算要素・実費です。
- 基本報酬:新規・更新・業種追加といった標準的な手続きの料金
- 加算要素:追加調査、証明書類作成、関係者調整、他県対応、特急対応など
- 実費:証紙代、登記簿や税務書類の取得費用、交通費、郵送費など
つまり、「基本+加算+実費」の3層で考えると、複数の事務所から見積もりを取った際に比較しやすくなるのです。
1. 基本料金からの上乗せが発生する主なパターン
1-1. 申請書類の複雑性による加算
まず注目したいのは、申請書類の内容です。
- 複数業種での申請
単一業種であれば比較的シンプルですが、複数業種を一度に申請すると工数が増えます。そのため、営業所等技術者(旧:専任技術者)の要件確認も複雑になり、料金が上がります。 - 法人設立と同時申請
一方で、会社設立のタイミングで許可を取る場合、定款の修正や登記との連携が必要です。したがって、追加の作業料が発生しやすいのです。
1-2. 要件充足のための追加調査・書類作成
- 経営業務管理責任者の証明が困難なケース
例えば、過去の勤務先が廃業している場合や、建設業以外の経験を証明する場合には、調査が増えます。結果として料金も高くなります。 - 営業所等技術者の実務経験証明が複雑なケース
資格証明だけで足りない場合には、前職の記録を整理し、複数の証明書を準備しなければなりません。その分、追加料金が必要になるのです。
1-3. 財産的基礎要件クリアのための対応
さらに、建設業許可には500万円以上の資金力が求められます。そのため、決算書の修正、増資のサポート、残高証明の取得支援などを依頼すると、当然ながら料金は上乗せされます。
2. 緊急対応・特急料金が発生するパターン
2-1. 急ぎでの申請
なぜ料金が高くなるのかというと、短期間での対応には人員と時間を集中投入しなければならないからです。たとえば「入札資格の締切直前」「大型案件の受注に必要」といった場合には、通常の1.2倍~1.5倍程度の特急料金が発生します。
2-2. 申請窓口での補正対応
さらに、書類に不備があれば補正対応が必要です。行政庁との調整や再提出に時間がかかるため、追加費用がかかるのは避けられません。
3. 地理的・物理的要因による加算
料金は書類内容だけでなく、物理的な要素によっても変わります。
- 遠隔地対応
事務所と行政庁が離れていれば、交通費や出張費が加算されます。 - 書類収集代行
住民票や登記簿の代理取得も、移動や郵送対応にコストがかかるため、料金が上がる要因になります。
4. 過去の問題・複雑な事情への対応
加えて、過去に問題を抱えている場合も料金に影響します。
- 建設業法違反歴
過去の処分内容を精査し、改善体制を示す必要があります。 - 許可取り消し後の再申請
取消理由の分析や改善策の提示、行政庁との事前相談が必要となり、その分の費用が発生します。
5. 付随業務による料金上乗せ
また、申請に直接関わらない「付随業務」も費用を押し上げます。
- 継続サポート契約
決算変更届や更新手続きの年間契約を結べば、単発より費用はかかります。ただし、結果的には効率化につながる場合もあります。 - 関連手続きの同時対応
建退共や労災特別加入など、他の届出を同時に依頼すれば一括対応料が加わります。
6. 行政書士事務所による料金体系の違い
料金は、依頼する事務所によっても差が出ます。
- 規模の違い:大手事務所は組織力がある分高額、地域密着の個人事務所は比較的安価
- 経験の違い:難案件の実績が豊富な事務所は信頼度が高い一方、料金も高め
7. 料金を抑えるための事前準備とコツ
料金を抑えるには、次の工夫が効果的です。
- 事前に必要書類を集めておく
- 要件を自己確認しておく
- 複数の事務所で見積もりを比較する
さらに、行政書士を選ぶ際には「料金の透明性」「追加料金の説明」「アフターフォロー体制」が明確かどうかを確認することが大切です。
8. まとめ
結論として、建設業許可申請の料金が高くなるのは、複雑性・緊急性・特殊事情のいずれかが関わる場合です。だからこそ、事前に見積もりの根拠を確認し、安さだけでなくサポートの質や信頼性も考慮することが重要です。
行政書士としては、透明性のある料金提示を心がけ、依頼者と信頼関係を築くことを最優先にしています。安心して任せていただけるよう、依頼前の段階から丁寧に説明する姿勢を持つことが不可欠だと考えています。
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