ゼロから始める事業計画書|起業初心者のためのガイド
「事業計画書って難しそう…」「自分にちゃんと書けるのかな?」—— そんな不安を感じている方にこそ、この記事を届けたいと思います。
これから個人事業を始めようと考えているあなたにとって、事業計画書は夢を現実に変える“最初の一歩”です。 難しい経営理論や複雑な表現は必要ありません。大切なのは、「自分の言葉で、自分のビジネスを説明できるかどうか」。
この記事では、事業計画書の基本や構成、書き方のコツを、初心者でもわかりやすい形で紹介しています。 特に20代の方が、自信を持ってスタートを切るための道しるべになれば嬉しいです。
事業計画書ってなに?どんなときに必要?
「事業計画書」とは、これから始めるビジネスの内容や展望を具体的にまとめた“設計図”のようなものです。 起業を考えている20代の方にとって、初めて耳にする言葉かもしれませんが、これはあなたのビジネスを成功に導く大切なツールです。
たとえば、カフェを開業する場合——。 提供するメニュー、店舗の立地、ターゲット層、集客方法などを明確に整理して文書化したものが「事業計画書」です。
「そんなの頭の中にあるから大丈夫」と思うかもしれません。 でも、実際に書いてみると、曖昧だった部分や抜けていた要素が浮き彫りになります。 それが“準備不足”を事前に防ぎ、成功確率を高めることに繋がるのです。
この計画書は、主に次のような場面で活用されます。
- 金融機関から創業融資を受けたいとき(提出必須の場合も)
- 補助金や助成金などの公的支援を申請するとき
- 起業前に自分のビジネス構想を整理・確認したいとき
たとえば「日本政策金融公庫」の創業融資では、事業計画書の提出が求められます。 しっかりと計画を立てているかどうかで、融資の可否が左右されるケースも少なくありません。
「自分ひとりで始める小さなお店だから、そんな大げさなものは要らない」と思うかもしれません。 でも、事業計画書は他人のためだけにあるのではありません。自分自身の“迷い”や“ぶれ”を防ぐためにも有効なんです。
たとえば、途中で「やっぱりメニューを変えようかな…」「SNSってやっぱり面倒かも」となった時、 原点に戻って判断できる“道しるべ”になるのがこの計画書です。
事業計画書に書くべき基本構成とポイント
事業計画書を書くとなると、「何を書けばいいのかわからない」と感じる方が多いですが、実は事業計画書にはある程度決まった構成と目的があります。ここでは、個人事業のスタートアップに必要な基本構成を、説明文と具体例を組み合わせてわかりやすく解説します。
- 事業概要
- 説明:あなたが始めようとしている事業の全体像を簡潔にまとめます。誰が、何を、どこで、なぜ行うのかが一文で伝わるように意識しましょう。
- 具体例:「地域の農家から仕入れた果物を使い、駅近でテイクアウト専門のスムージー店を開業する」
- 商品・サービス
- 説明:どんな商品やサービスを提供するのか、そしてそれが他社とどう違うのか(差別化要因)を明確に記載します。
- 具体例:「無添加・地元産果物使用のスムージー。朝の通勤層向けに、栄養補給と手軽さを両立したメニューを展開」
- 市場とターゲット
- 説明:誰に向けたビジネスなのかを明確にし、需要の根拠となるデータやペルソナ設定を行います。
- 具体例:「20〜30代の健康志向な女性をメインターゲット。駅周辺の通勤客が多い時間帯に集中出店予定」
- 競合分析
- 説明:同業他社や周辺の競合と比較して、あなたの強みや違いを明らかにします。競合のサービス内容や価格帯、立地もチェックポイントです。
- 具体例:「近隣のチェーン系カフェは多数あるが、無添加にこだわったスムージー専門店は存在しない」
- 営業戦略
- 説明:お客様にどうやってお店を知ってもらい、足を運んでもらうのか。広報や販促の手法を時系列や実施方法まで具体的に記述します。
- 具体例:「Instagramで店舗開業前からフォロワーを集め、Googleマップ登録とチラシ配布で地域住民への認知を拡大」
- 売上・利益計画
- 説明:1日・1か月の売上目標とコストを数値化し、損益分岐点を把握する。創業融資や補助金の審査では最重要項目です。
- 具体例:「平日1日50人来店、平均単価600円 → 月売上75万円。人件費・仕入れ・家賃等を差し引いて利益は約20万円」
- 必要資金と調達方法
- 説明:開業に必要な初期費用の内訳と、それをどう調達するか(自己資金・融資・補助金など)を整理します。
- 具体例:「必要資金は200万円。内訳:設備80万、内装70万、広告20万、運転資金30万。自己資金100万+融資100万を予定」
- スケジュール
- 説明:開業までの具体的な流れやマイルストーンを、月ごと・週ごとに分けて記載します。審査側に「実現可能性」を感じさせるために重要です。
- 具体例:「6月:物件契約 → 7月:工事・仕入れ → 8月上旬プレオープン → 8月中旬本格開業」
これらの構成を通して、「なぜあなたの事業は成功するのか?」という問いに答えることが、事業計画書の本質です。
また、金融機関や支援団体に提出する場合は「A4・2〜5枚程度」が一般的な分量目安とされます。 長すぎても読まれないため、要点を明確に、わかりやすく書く工夫が必要です。
「自分の想い」を詰め込みすぎるのではなく、「読み手が納得する内容」に整えることが成功のポイントです。
日本政策金融公庫のホームページでは、創業計画書のフォーマットと記入例がダウンロードできますので参考にしてみてください。
初心者でも書ける!ステップバイステップ方式
「事業計画書を書こうと思っても、最初の一歩が踏み出せない」——そんな方に向けて、初心者でも取り組みやすい5つのステップをご紹介します。
- 自由にイメージを書き出す:まずは頭の中にあるやりたいことをメモに。
- 例:「ヘルシーなランチを出すカフェをやりたい」「地元の食材を使いたい」など、ざっくりでOK。
- 構成にそって項目を埋める:第2ブロックの8項目を参考に順番に記入。
- まずはラフな文章で構わないので、思いついたことをどんどん書いていくことがポイント。
- 数字を使って収支を組み立てる:日ごとの売上、月ごとの支出を想定。
- 例:「1日30人×単価600円=18,000円/日」「月の家賃は80,000円、仕入れは月5万円」など、現実に近い数字を当てはめてみましょう。
- 専門家の意見をもらう:商工会議所や行政書士、中小企業診断士などに相談。
- 他人の視点を取り入れることで、自分では気づかなかった改善点が見つかります。
- 清書して完成させる:見出しや図を使い、読みやすく整える。
- WordやGoogleドキュメントを活用し、図表・箇条書き・表紙なども加えて提出用の体裁に整えましょう。
「文章書くのが苦手で…」という方も安心してください。 完璧な文章よりも、あなたの“リアルな言葉”のほうが、相手には伝わります。 要点を押さえて、箇条書きでも構いません。
「カッコよく整えよう」とするよりも、「本音で書いてみよう」という姿勢の方が、むしろ評価されやすいのです。 はじめは時間がかかっても大丈夫。1つずつ整理していくうちに、頭の中がスッキリしてくるはずです。
事業計画書は「作った後」にも価値があります。 開業後に読み返すことで、軸がぶれていないか、当初の目標がどう進んでいるかを確認できる「羅針盤」にもなるのです。
まとめ
事業計画書は、単なる提出書類ではなく、あなた自身の「ビジネスの地図」です。書くことでアイデアが整理され、やるべきことが明確になり、不安が自信に変わっていきます。
本記事では、事業計画書の基礎知識から構成のコツ、実際の書き進め方までを解説しました。難しく考えすぎず、自分の言葉で素直に書き出すことが第一歩です。
最初から完璧を目指す必要はありません。大切なのは、「行動に移すこと」。 このガイドが、あなたの一歩目を支える助けになれば幸いです。
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