完成工事高を増やすには?経審X1点の評価アップを狙うための実践戦略


目次

はじめに|「X1が足りない…」そんな経審の悩みに答えます

「経審で公共工事を狙いたいけど、X1が低くて点数が伸びない…」
そんな不安や課題をお持ちの中小建設業者の方は多いのではないでしょうか。

完成工事高(X1)は、経審における最重要指標のひとつです。
つまり、X1が低ければ、どんなに技術者がいても、資産があっても、総合評定値(P点)は伸びません。

本記事では、そんなX1をどうすれば“効率的かつ着実に”増やしていけるかについて、短期的な改善方法から中長期的な戦略、さらには「業種振替」や「工事進行基準」といったテクニカルな対策まで、幅広く丁寧に解説します。


1. 経審における完成工事高(X1)の意味と影響

X1とは何か?基本を再確認

まず、完成工事高(X1)とは、前年度に完成した建設工事の請負金額に基づいて評価される指標です。元請工事と下請工事では、評価の重みが異なります。

  • 元請工事:全額がX1に反映
  • 下請工事:おおよそ7〜8割の評価となり、点数に差がつく

このため、元請工事をどれだけ積み上げられるかが、X1を伸ばすカギになります。

なぜX1が重要なのか?

経審の総合評定値(P点)は、公共工事の入札格付けに直結します。
特にX1は、企業の受注実績や信頼性を示す指標であり、点数が高ければ高いほど、有利なランクで入札参加が可能になります。


2. X1を増やすための3つの基本戦略

① 小規模でも元請工事を積み上げる

まず最も効果的な手法は、元請実績の積み上げです。
たとえ少額でも、自社が直接受注した元請工事は、X1に満額カウントされます。

例:

  • 地元自治体の修繕・改修工事
  • 商店街や企業からの直接受注案件

「少額だから意味がない」と思わず、積極的に元請を増やすことが大切です。

② 高単価業種への対応力をつける

次に、X1を効率よく増やすためには、単価の高い工種への対応力を持つことが有効です。
「建築一式」や「土木一式」などは、1件あたりの工事金額が大きく、X1を伸ばしやすい業種です。

そのためには:

  • 技術者の資格取得(施工管理技士など)
  • 専任技術者の常勤体制の整備
  • 工種追加のための許可内容見直し

といった対応が必要です。

③ 民間工事も正しく記録してX1に反映する

X1の評価対象は公共工事に限りません。
民間工事であっても、請負契約書・請求書・入金記録・完成確認書類などが揃っていれば、X1の対象として認められます。

日々の経理処理や帳簿整理が、X1評価を左右することを意識しましょう。


3. 今すぐできる!X1点数アップのセルフチェックシート

完成工事高が伸び悩んでいる原因は、「見落とし」や「計上ミス」の可能性もあります。
以下のチェックシートで現状をセルフ診断してみてください。

内容判定
完成ベースで売上計上しているか□できている / □未確認
契約書・請求書・入金記録は揃っているか□揃っている / □一部不足
元請工事の実績があるか□ある / □ない
工事種別ごとに正確に記録しているか□OK / □未整理
民間工事もX1対象に含めているか□反映済 / □未反映
税理士・行政書士と内容を共有しているか□共有済 / □未相談

8割以上チェックが付かない場合は、一度プロと一緒に再整理することをおすすめします。


4. 実は効果的!見落とされがちな2つの制度活用法

X1を“正当に高く見せる”ために、次のようなテクニカルな方法もあります。

① 業種間振替を活用する

実際の工事内容が複数工種にまたがる場合、より有利な評価が得られる業種に振替申請することができます。

例:
舗装工事 → 土木一式工事への振替申請

ただし、契約書・設計書・写真等により、実態として該当業種であることが証明できることが前提です。

② 工事進行基準を導入する

長期工事を受注している場合は、工事進行基準を適用することで、工事が完成していなくても進行度に応じて売上を計上可能です。これにより、翌期のX1ではなく、今年度のX1に反映される可能性が出てきます。

要件:

  • 税務署への届出が必要
  • 原価管理・出来高管理体制が必要
  • 決算書との整合性が重要

※進行基準の採用は高度な経理管理が求められるため、税理士との事前相談が不可欠です。


5. X1を安定的に増やすための中長期戦略

地元元請ルートの開拓

  • 地方自治体の入札資格を取得
  • 公共工事の小規模発注案件を定期ウォッチ
  • 地場企業・設計事務所との関係づくり

技術者の採用・配置戦略

  • 専任技術者の常勤配置
  • 資格者による業種追加と点数アップ

経理体制の強化

  • クラウド会計導入
  • 税理士との月次チェック体制
  • 工事別の帳簿整備と原価管理の徹底

6. よくある失敗パターンとその対処法

ケース原因対処法
民間工事をX1に入れていない書類不備・誤認識書類を整えて再確認
下請中心でX1が低い元請案件がない小規模元請を積極的に受注
売上至上主義で粗利が低い無理な受注利益率とX1のバランスを見直す

7. 6ヶ月でX1を底上げ!行動プラン

行動内容
1ヶ月目X1の現状把握・前年実績の整理
2ヶ月目民間工事の計上漏れ・帳簿確認
3ヶ月目税理士・行政書士との連携強化
4ヶ月目元請案件の営業・入札準備
5ヶ月目技術者体制・工種追加を検討
6ヶ月目経審書類の整備・証憑の準備完了

おわりに|X1は“戦略”で伸ばせる数字

X1は、ただ数字を眺めていても増えません。
工事の実態を整理し、経理処理を見直し、正当に評価される体制を作ることが、点数アップの最短ルートです。

📩「X1を伸ばしたいけど、どこから手をつけていいか分からない…」
そんな方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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